イタリア人と割と付き合いのある私ジンベイ、ずっと不思議に思ってました。
「こんなにテキトーな人たちがどうやって社会を回しているんだろう?」
この本を読んで、大いに納得したのでした。
不思議の国・イタリアに詳しくなれること請け合いです(‘ω’)ノ
著者はどんな人?
著者は宮嶋 勲。ワインジャーナリストとして、執筆活動を行っている。イタリアと日本が拠点で、1年の3分の1をイタリアで過ごす。著書に本作「最後はなぜかうまくいくイタリア人」や「10皿でわかるイタリア料理」がある。東京大学経済学部卒。京都生まれ。
こんな人に読んでもらいたい
本書は、イタリアの文化やライフスタイルに魅力を感じる人にお勧めです!
…と言いたいところですが、イタリア文化を学ぶのであれば、他に良書がたくさんありますよね。
本書は、「なぜイタリア人はあんなにいい加減なのに、幸せそうで、国も発展しているのだろう?」
のように、「理解不能で謎の民族イタリア人」をこれでもかと解剖したい方に超絶お勧めです!
内容を簡単にご紹介
簡単にまとめると、以下のようなイタリア人の特性が解説されています。
- アポの時間は努力目標
- 計画は立てなくても最後は何とかする
- 分業が苦手だがひとつのことに対する集中力は凄い
基本、日本人とイタリア人て対極にいますよね。
「時間にきっちりしていて、細かい事前準備をして、計画通りに物ごとをすすめる」のが日本人。
「時間にいいかげんで、細かい事前準備をせず、計画もほとんど立てずに物ごとをすすめる」のがイタリア人。
私たち日本人からすると、絶対日本方式の方が良さそうに見えるじゃないですか。
しかし!そこが不思議の国・イタリア。無計画でも最後に結果を出すんです。
アドリブ力というか、不測の事態への対応力が半端ないんですよね。
結局、物ごとを最後に終わらせていれば問題ないわけで、日本とイタリアは進め方が異なるだけなんですよね。
こういうやり方もあるんだ!という参考になります。
読んでみての感想
少子高齢化で国内市場が縮み、これからの世代はグローバル社会に打って出ないとなりません。
すると、イタリアほどでなくとも、「無計画にアドリブで結果を出す能力」を求めてくる国は結構多いことに気がつきます。
(インドとか…(;・∀・)
日本に籠っていると、全てが完璧に準備され、アドリブ力は磨かれませんよね。
むしろ日本が特殊であるということを教えてくれた良書だと思います。お勧めです!